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イタリア料理 日本でも人気のイタリアンなご飯もの

 

イタリア料理と聞くと「本格的」で、かしこまった意味合いに捉えられるかもしれません。反対に、イタリアンと聞くと日本人にも馴染みやすい「カジュアル」な意味合いに捉えるのではないでしょうか。

 

しかもイタリアンも「イタ飯」という名前ならさらに馴染み深く感じられるでしょう。

 

イタリア料理について

イタリア料理の歴史は古く、今から2000年以上前の古代ローマ時代にまで遡ります。

 

しかも、イタリア料理は、ギリシャやスペイン、モロッコとともに「地中海の食事」としてユネスコの無形文化遺産に指定されています。これだけでイタリア旅行へ足を向けたくなりますよね。

 

イタリアは南北に細長い国で、地域によって料理に大きな特徴があります。というのも、北部はフランスやスイスと隣接していますし、南部は北アフリカや地中海諸国に隣接しています。その地域の影響を受けているため、お料理には違いもあるのです。

 

例えば北部ではお肉やバター、チーズ、牛乳などを使った料理が多く、南部では魚介類を使用した料理が多く存在します。また、古い歴史のなかには独立国家が存在していたこともあり、ナポリやトスカーナなどの郷土においては独自の料理が親しまれ続けています。

 

日本でも各都道府県によってバラエティに富んだグルメを楽しめるのと同じで、イタリア料理も地域ごとにバラエティに富んだお料理を頂けます。

 

基本のイタリア料理

私たち日本人にとってイタリア料理といえばコレ!と思えるのは、トマトソースやオリーブオイルを使用したパスタやピザなどでしょう。

 

イタリア料理を提供するレストランのフルコースは以下の順番で提供されます。

・食前酒(Aperitivo):スパークリングワイン
・前菜(Antipasto):生ハムやチーズ
・第一主菜(Primo piatto):サラダやパスタ
・第二主菜(Secondo piatto):メインディッシュのことで、肉料理か魚料理を選択
・副菜(Contorno):サラダや野菜
・デザート(Dolce):ケーキやフルーツ
・カフェ(Caffè):コーヒー
・食後酒(Digestivo):リキュール類

 

このようなコースになっています。ここからは、日本人に人気のイタリアンをご紹介します。

 

ご飯もの

日本人にとって馴染み深い主食となるのは「お米」ですよね。イタリアンにもご飯ものがメニューに掲載されています。一度なりとも名前を聞いたことはないでしょうか。「リゾット」は、イタリアンのご飯ものになるメニューです。

 

日本でいうところの雑炊になるお料理です。意外かもしれませんが、イタリアはお米の生産量がヨーロッパで最も多い国なのです。イタリアで栽培されているお米は大粒で、粘り気は少ないのが特徴。

 

代表的なイタリアンの名前といえば、「ミラノリゾット」になるでしょう。生米をバターとたっぷりのオリーブオイルで炒め、野菜、魚、肉などのブイヨン、黄身色に仕上げるためにサフランを加えて作ります。

 

全体的にふっくらと仕上げるのではなく、お米に芯が残るくらいのアルデンテの状態に仕上げるのも特徴です。

 

そのほか、日本人にも人気のイタリアンの名前としては「イカスミリゾット」も挙げられます。

また、お豆やサラミが入ったピエモンテ風リゾット「パニッシャ」もご飯ものの定番です。

 

カジュアルなレストランでは、南部料理となる「ライスコロッケ」も提供してくれることがあります。ライスコロッケもリゾットもイタリアでは家庭の味として定着しています。

 

おわりに

イタリアン料理の中でもご飯ものについてご紹介しました。基本となるのはリゾットですが、そのときの食材によってオリジナルで作ってくれるレストランもあります。

 

日本に展開するイタリアンのお店なら、お料理について説明してくれたり、使われている食材などをお品書きしていることも。

 

なお、ご飯ものはコースの一皿(プリマ・ピアット)として提供されるので、イタリアンを召し上がるならリゾットにはスープと前菜のサラダを添えるとバランスが整います。