イタリアンと聞くと、どんな料理を思い浮かべるでしょうか。
その種類は数えきれないほどありますが、イタリアン料理の中でも多くの人から愛されているのが「パスタ」です。
老若男女に食されるパスタは、ソースを絡めて食べるパスタから、

オーブンで焼いて食べるパスタまで、バラエティーに富んだレパートリーを持っています。

 

①＜日本におけるパスタ料理＞

パスタとは、イタリア語で「麺類」と言う意味を持ちます。
日本においても、本場イタリアに負けないイタリアン料理として、実に豊富な種類のパスタが食されています。
パスタ料理を食べていると、

ふと、「日本人はいつからパスタを食べるようになったのだろう」と気になることがありませんか。
日本にパスタが入ってきたのは明治時代と言われ、

当時の書物には「マカロニ」として認識されていたことが記されています。
やがてパスタは、少しずつ日本の食生活に浸透していきますが、

当初は高級食品として捉えられ、高級レストランでしか味わえない料理とされていました。

 

②＜パスタの種類＞

普段あまり意識したことがないかもしれませんが、実はパスタには、驚くほどの種類があります。
その数は500種類以上とも言われ、

呼び名から分類の仕方まで様々ですが、代表的なパスタをいくつか紹介していきましょう。

 

1.ロングパスタ

・スパゲティ
太さ約1.4〜1.9㎜
昔から親しまれているポピュラーなパスタです。
太いスパゲティなら濃厚なソースとの相性がよく、細いスパゲティなら茹でたままの状態で食べてもおいしいパスタです。

 

・カッペリーニ
太さ約0.8〜1.1㎜
「細い髪の毛」という意味を持つことからわかるように、細めのロングパスタです。
スープと相性がよく、そのままスープパスタとして楽しんだり、冷製パスタとして味わうのがおすすめです。

 

・リングイネ
太さ約2〜3㎜
麺の断面が楕円の形をした、少し変わったパスタです。
麺の形から、バジルソースやクリームソースが絡みやすく、相性がばっちりです。

 

・フィットチーネ／タリアッテレ
太さ約5〜10㎜
イタリア南部ではフィットチーネと呼ばれ、北部ではタリアッテレと呼ばれるパスタです。
平面で幅広のロングパスタなので、ソースが絡みやすく、

クリームソースなどの濃厚なソースとの相性がいいことで知られています。

 

2.ショートパスタ

・マカロニ
円筒状のショートパスタで、よく見かけるオーソドックスなショートパスタです。
サラダやグラタンなど幅広い料理に活用され、濃いソースとも相性がいいパスタとして人気を集めています。

 

・ペンネ
円筒状の両端を斜めにカットしているパスタです。
断面が斜めにカットされているため、ソースがパスタの中まで絡まりやすく、味が深く浸透します。
表面に筋が入っているものは、「リガーテ」と呼ばれます。

 

・リガトーニ
マカロニよりもさらに太い、円筒状のパスタです。
表面に筋が入っているため、ソースとよく絡みます。

 

③＜パスタの調理方法＞

パスタの代表的な調理方法は、大きく3つに分けることができます。

 

1つ目は茹で上がったのち、別に準備しておいたソースと絡めながら食べる方法です。
カルボナーラやトマトソースなどのオーソドックスでポピュラーなソースが、人気を集めています。

 

2つ目は、オーブンなどで焼く方法です。
グラタンやラザニアが、その代表的な調理方法となり、日本国内においても人気のあるイタリアン料理となります。

 

そして3つ目は、スープなどの具として調理する方法です。
スープパスタとも呼ばれ、多くの人から愛されている料理です。

 

＜まとめ＞

普段何気なく食べているパスタですが、その種類は想像以上に多く、調理方法も実に多彩です。
日本におけるパスタ料理の歴史は古く、遠い昔から私たちの食生活に浸透していたことがわかります。
パスタ料理の特徴や種類、おいしく食べるための調理方法をよく知っておくと、

これまで以上にパスタ料理を楽しむことができるはずです。