オリーブオイルを使った味付けの多いイタリアン。ワインやビールなどのお酒のおつまみにもなるお料理があります。

イタリア料理のフルコースは、前菜、パスタ、主菜、副菜と用意されます。ワインなどお酒に合わせるならおつまみだけで十分！という方もいるでしょう。

イタリア料理の前菜もおつまみのひとつになります。
今回は、おつまみ事情についてご紹介します。

イタリア語でおつまみは？

イタリア語でおつまみは「アンティパスト」といいます。地域性もあるので、ストゥッツィキーノやアミューズというところもあるようです。

イタリアンでのおつまみは、日本食ならお通しのような提供になります。食前酒と一緒に提供するので、軽いものが多いようです。前菜は素早く提供することができ、なおかつ空腹を少し満たす役割を持ちます。

そのため、イタリアンではチーズ、生ハム、マリネなどを提供することが一般的です。

定番前菜・おつまみ

イタリアンの前菜は、主にチーズ、生ハム、マリネ野菜などの軽めのものです。手の込んだお料理ではなく、素材を活かした味付けがされています。

トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼもそのひとつ。野菜サラダには生ハムがトッピングされ、味付けはオリーブオイルに塩、バルサミコ酢とシンプルです。

なかでもピンチョスはおつまみにもなるイタリアンの定番前菜。薄く切ったパンの上にイタリアンカラーの食材をトッピング。ワインが進むこと間違いなしの組み合わせを提供してくれます。合わせるワインについても軽めの白・赤どちらもおすすめです。

ブルスケッタについて

ピンチョスと似たイタリアンとして「ブルスケッタ」をご紹介します。

パンにオリーブオイルやニンニクを塗ってベイクし、具材をトッピングしたイタリアンです。ピンチョスはピックで食材を刺してつまみやすくした一口料理。ブルスケッタはピックなしの一口料理といったところでしょう。

ブルスケッタは、イタリア料理の軽食になっています。本場でもおつまみや前菜として食され、元来はイタリア中部の郷土料理です。農民が古くなったパンをおいしく食べられるようにと生まれています。

とてもシンプルな料理で、スライスしたパンをベイクし、オリーブオイル、塩こしょうをふるのが一般的。トマトやアボカド、アンチョビをのせるなど、アレンジも楽しむことができます。

なお、よく似た料理にカナッペがありますが、こちらはフランス料理。カナッペは具材をのせてからオリーブオイルをかけるので、パンに水分が染み込まないようにドライトマトなど水分の少ない具材が選ばれます。

ブルスケッタは先にオリーブオイルをかけるので、具材には新鮮な野菜もトッピングができます。イタリアでは地域ごとにブルスケッタのレシピがあります。定番は、完熟トマトの甘みとコク出しにチーズや生ハムを組み合わせたもの。

もちろん、作り方はひとつではありません。モッツァレラチーズを使うところもあれば、パルミジャーノレッジャーノやクリームチーズなどのチーズを合わせることもあります。生ハムも、ソーセージやサラミで旨味を出していることもあります。

ワインとの組み合わせ

イタリアンワインとの組み合わせを考えると、白ワインには魚介を使ったおつまみを。赤ワインには肉類を使ったおつまみと組み合わせるとベストマッチします。

しかし、ワイン通でないのなら、選び方に悩んでしまいます。そのようなときには、ソムリエにおまかせするのもひとつの手です。どのような味わいを好むのかをヒアリングしてくれた上で、お料理とマッチする一杯を提供してくれます。

お酒からおつまみを選ぶことも可能です。辛口の赤ワインにどのようなおつまみ・前菜が合うのかをスタッフに訊ねてみると良いでしょう。まずは、鉄板や定番の組み合わせから提供してくれます。

おわり

イタリアンワインとのマリアージュをぜひ、レストランやご自宅にて楽しんでみてください。