イタリアンレストランやバルに行くと必ず最初に出てくる前菜の盛り合わせ。

少量ずつ盛られていて、おしゃれな雰囲気を演出してくれるお料理ですが、

それぞれ何の料理が盛られているかご存知ですか？

アンティパストとも呼ばれる前菜の盛り合わせですが、

いろいろな種類があってなんだか難しいですよね。

この記事ではイタリアンで定番の前菜の盛り合わせに出てくる料理を、詳しくご紹介していきます。

 

カプレーゼ / カルパッチョ

チーズとトマトが交互に並べてある料理が出てきたら、それは「カプレーゼ」です。

カプレーゼはイタリアンの定番料理で前菜だけでなく、お酒のお供としても食べられています。

材料はシンプルで水牛のモッツァレラチーズ、フレッシュトマト、バジルで、

オリーブオイル系のドレッシングで頂きます。

材料がシンプルでイタリアンの定番食材をそのまま使うお料理ですから、

お店がどれだけ食材にこだわっているのか、

鮮度管理ができているのかが分かってしまう重要なお料理です。

また、カプレーゼに雰囲気は似ているけれど、トマトやモッツァレラチーズが入っていない、

魚介や他の野菜がおしゃれに盛られている場合、それは「カルパッチョ」の可能性があります。

本来は生の牛肉をマリネのようにして食べるのがカルパッチョですが、

特に日本ではサーモン・真鯛・ほたてといった魚介類を使用したものが

カルパッチョとして提供されることがあります。

オニオンやズッキーニの野菜と一緒に提供されることも多く、さっぱりした味わいが特徴です。

ズッキーニやキャロット、ブロッコリーなどの野菜だけが盛られている場合は

単純な「サラダ」だったり「ピクルス」である可能性もあるので注意が必要ですよ。

 

パテ / ブルスケッタ

ハムのようにお肉をぎゅっと固めたものをスライスした料理が出てきたらそれは「パテ」です。

豚肉やレバー、野菜などにたくさんスパイスを入れて味付けし、型に入れて火を加えることで完成します。

独特の臭みがあることも多いので苦手な方もいらっしゃいますが、ワインのお供にはぴったりの料理です。

もしスライスされずにペースト状のまま出てきたり、

バケット（フランスパンを切ったもの）に塗られるような形で出てきたら、

それは「レバーペースト」という少し違う料理の場合が多いです。

また、バケットにお肉系ではない別の具が乗っている料理が出てきたらそれは「ブルスケッタ」です。

ブルスケッタのバケットにはガーリックの風味が付いていることが多く、

乗っている具材はお店によって様々です。

おうちでも簡単につくれるレシピもありますから、

お店の真似をすればおしゃれなパーティの雰囲気を楽しむことができますよ。

 

フリッタータ / カポナータ

卵焼きのような料理が出てきたらそれは「フリッタータ」です。

フリッタータはケーキのように三角形に切られて出てくることが多いですよ。

卵を使用した料理であるフリッタータは、

キッシュ、オムレツ、トルティージャのようなイタリアの卵焼きです。

季節の野菜など具材をたっぷり使用してフライパンやオーブンで調理される料理で、

お店で前菜盛り合わせとして出される場合は事前に調理したものを冷たいままか、

温めなおして出される場合が多いです。

他にイタリアンの前菜盛り合わせで事前に調理されていることが多い定番料理に「カポナータ」があります。

カポナータはトマトベースの煮込み料理でフランス料理の「ラタトゥイユ」に近いメニューです。

カポナータも季節の野菜をたくさん使い、

オリーブやスパイスと一緒にトマトで煮込む奥深い味わいの料理です。

 

 

イタリアンの前菜盛り合わせの定番料理をご紹介してきましたが、

他にもたくさんの種類があり、お店によってはオリジナルのメニューを提供していることもあります。

お店のスタッフにどんな料理か聞いてみれば、知識も増えてシェフのこだわりにも触れることができます。

どんな料理か知ってるとよりおいしくイタリアンを楽しめますから、きっと素敵な時間が過ごせるはずです。