フレンチに中華料理にと多国籍な料理を楽しめる日本ですが
イタリアン料理はパスタやスープなどもご家庭内に普及し、とても身近な存在ですよね。

でも、実はカジュアルな印象のあるイタリアン料理にもマナーやコース料理の順番はあります。
そこで今回はイタリアン料理の形式について解説します。

イタリア料理にはどんなマナーやコース料理があるの？

気楽でリラックスしながら楽しめるのがイタリアン料理の強みですが
実はその歴史は相当に古いものです。

古代ローマの時代には今のイタリアン料理の原型は生まれており
欧州諸国の料理はローマがけん引していったと言っても過言ではありません。

美食大国であるイタリアが育んだイタリア料理は
パスタ等の小麦粉、肉やチーズ、魚や野菜などあらゆる食材を使い
お酒やデザートにまで配慮が行き届いています。

しかし、宮廷料理のような堅苦しさはないのです。
庶民生活の中で生まれたパスタなども多く、庶民料理にも美食家の片鱗が見えることがイタリアの魅力ですね。

では、そんなイタリア料理にはどんなマナーやコース料理が用意されているのでしょうか。
イタリアンのコース料理は基本的に9つのメニューが用意され、順番に提供されます。

ランチやディナーではここから簡略的に6つ程度に減っていることも一般的です。
前菜であるアンティパストから始まることが多いですが
形式的な順番では食前酒とそのおつまみ類である
アペリティーボとストゥッツィーノも提供されることがあります。

前菜後、パスタやスープなどのプリモ・ピアット、肉や魚を使ったセコンド・ピアットが続くことが基本です。
この点は日本のイタリアン料理ですとパスタやリゾットをメインにして、肉や魚の皿は控えるランチも多いですね。

イタリアン料理の基本のコース

メインにとらえる肉や魚の一皿と同じ順番で野菜の料理であるコントルノが提供されます。
肉や魚を中和する順番で野菜が登場するのがユニークですね。

料理の順番の後にはデザートであるドルチェが用意されています。
この他にワインにあわせたフォルマッジと呼ばれるチーズの一皿も人気です。

ここまでの流れを説明すると、コース料理はとても多い印象はありませんか。
しかし、ゆっくりと親しい人たちの会話をしながら食事を楽しむと、決して多すぎることはありません。

食後にはコース料理の順番を締める形で食後酒やエスプレッソが提供されます。
お口直しをし、最後まで美食家気分を味わってみてくださいね。

また、普段はカジュアルな印象のイタリアン料理を結婚記念日や誕生日のお祝いなどの機会には
あえてコース料理として楽しんでみてください。

フレンチ料理とはまた違った趣がありますので、新たな食事の楽しみが見つかるかもしれません。

イタリアン料理のマナーについて

イタリアン料理の基本的なコース料理の順番を解説しましたが
イタリアン料理にはどのようなマナーがあるのでしょうか。

基本的なテーブルマナーはフレンチ料理などと同じですが
日本ではパスタをスプーンの上で巻き付けて食べることが多いですよね。

しかし、イタリアン料理のマナーとしてはあまりこの行為はしません。

しかしマナー違反なわけではないので、安心してくださいね。
デザートやメイン料理はついつい皿を交換したくなりますが
机の上でお皿を移動させることは危険です。

マナー違反に見えてしまうので、お気軽に店員へ皿の提供を求めましょう。

お皿に取り分けてと伝えれば、料理のシェアは全く問題がありません。
綺麗に食べること、机の上で静かに食事をすることを心がければ
イタリアン料理のコースも決して敷居の高いものではありません。

リラックスしつつ、マナーを守ることも楽しんで食事をしてくださいね。

まとめ

今回はイタリアン料理のコースにおける順番やマナーなどの形式について解説しました。

フレンチ料理よりも敷居は低いですが、マナーや順番があるのも事実です。
とはいっても、堅苦しい食事は緊張してしまいますよね。

適度にマナーや順番にも配慮しつつ、どうぞ肩の力は抜いて食事を楽しんでください。